365日着用する方もいるであろう無地Tシャツ。
それだけに「いつでも買える」というのも重要な要素だと思いますが、そんな「いつでも買える」ブランドと言えば…そう、みんな大好きユニクロですね。
ただ、そこは天下のユニクロ。一言で無地Tと言っても数多くの種類がリリースされています。そこで、今回はその中でも特に人気の6型を徹底比較してみたいと思います。
比較対象Tシャツ
今回は以下の6型を比較しています。それぞれ個別にレビューを書いているので、そちらもぜひご覧ください。
①スーピマコットンクルーネックT(半袖)
スーピマコットン100%で上質感たっぷり。どんな着こなしにも合うベーシックな1枚。
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②エアリズムコットンクルーネックT(半袖)
見た目コットンで肌ざわりサラサラなエアリズム生地。
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③クルーネックT(半袖)(UNIQLO U)
耐久性、デザイン性、着こなしやすさ、全てを兼ね備えた究極のベーシックTシャツ。
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④エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)(UNIQLO U)
見た目コットンでなめらかな肌ざわり。オーバーサイズで今っぽく。
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⑤オーバーサイズクルーネックT(半袖)(UNIQLO U)
上品な風合いが新しいビッグシルエットTシャツ。洗練されたカジュアルが楽しめる1枚。
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⑥スーピマコットンリラックスフィットクルーT(半袖)(+J)
上質コットン100%ならではのなめらかな風合いを持つ、洗練された美しさのある1枚。
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比較項目その1:サイズ感
Tシャツに限らずトップスのサイズ感については、身幅と着丈(ユニクロは身丈と表記しているので以降身丈とします)を確認するとイメージに合いやすいので、その2つの寸法をメインに比較しました。
1.身幅・身丈比
全体のシルエット、イメージに影響する身幅・身丈比ですが、この数字から以下のことが言えるかと思います。
- ④⑤は身幅に対して比較的身丈が短くボックスシルエット⇒トレンド感高め
- ①③⑥は身丈/身幅がほぼ同じ⇒寸法上のシルエットはほぼ同じ
- ②は身幅に対する身丈が長い⇒インナーを意識したシルエット
- どのモデルもサイズが大きい方が身丈/身幅が小さい⇒ボックスシルエットに近づく
2.サイズ比較
各モデルのサイズを比較すると、以下のことが言えるかと思います。
- 商品名にもあるとおり④⑤⑥は他と比較して表記サイズより大きい
- ④⑤は同サイズでほぼ同じサイズ感⇒カジュアルに寄せるなら④・きれい目に寄せるなら⑤
- ①③⑥はそれぞれ1サイズずつずらすとサイズ感が近づく⇒①のL≒②のM≒⑥のS
⑥の着丈が長く感じたのはサイズ感が大きいからだったんですね(あと生地感も)
にしても尖ったアイテムですね。
比較項目その2:デザイン
1.胸ポケット有無
Tシャツの胸ポケットは基本的に何かをいれるためにあるわけではなく、デザインのアクセントなので、あれば主役として使いやすく、逆にインナーとして使うならない方がよいかと思います。
⑤のみ胸ポケットありの結果となりました。
2.サイドスリット有無
胸ポケット同様サイドスリットも、機能的にどうというよりはデザインのアクセントです。レイヤードした時にアクセントになるのであった方がいいという方がいる一方、ない方が汎用的に使いやすいという方もいる好き嫌いが分かれるディテールかと思います。スペシャルコラボラインの⑤と⑥がありの結果に。
⑤⑥はある程度客層のターゲットを絞っているんでしょう。逆にそれ以外は老若男女多くの方をターゲットにしているため、デザインをシンプルにして汎用性を高める狙いがあるのかな。
デザイン面から見ると⑤がお得?笑
3.ネックのバインダー
ネックのバインダーとは、ネックのリブみたいなところで、一般的に幅が太ければカジュアルな印象になり、細ければ上品な印象になります。また、厚みがある方がよれにくく安心感がある一方、こちらもカジュアルな印象になり、薄い方が繊細で上品な印象になります。
幅、厚みはそれぞれ以下のとおりです。
幅に関しては太めの3枚ずつではっきり分かれました。
太めサイドの③は想像どおり太くて分厚い感じ。④は繊細な印象もあるので意外でしたが、厚みを抑えることで華奢な印象も出しているのでしょう。⑤はバランスをとっている印象でした。
細目サイドは、どれも厚みは変わらずです。⑥はより繊細さを出すための意図が見えます。①②についてはインナーとして悪目立ちしないような幅、厚みを意識しているようでした。
比較項目その3:生地の厚さ・柔らかさ
結果は以下のとおりです。
以下のことが言えるかと思います。
- 一番使いやすい生地感は⑤④あたり
- ②と④はどちらもエアリズムコットンだが、生地の厚みが全く異なる
- ③①⑥は極端に振り切った生地感⇒好みにより好き嫌いが分かれる
一番デザインのアクセントが入っている⑤は真ん中の生地感にして、ベーシックなシルエットの①③⑥は生地感で振り切ってるんですね。面白い。
比較項目その4:ネックのつまり具合・強度
結果は以下のとおりです。
つまり具合に関しては極端なアイテムはありませんでした。③が少し詰まってるかなというくらいですが、他のブランドだと「もうモックネック?」というくらいのアイテムもあるので、それに比べるとどれもベーシックだと思います。
強度に関しては、正直安心して雑に洗濯できるのは③のみという印象でした。ただ、③は他のブランドと比較してもダントツで最強です。
意図していると思われる用途
1.スタイリングの主役として使用する
- ④エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)(UNIQLO U)
- ⑤オーバーサイズクルーネックT(半袖)(UNIQLO U)
- ⑥スーピマコットンリラックスフィットクルーT(半袖)(+J)
ボックスシルエットだったり、デザインが効いていたりするアイテムなので、真夏にTシャツ1枚のスタイリングでも活躍できるアイテムでしょう。
僕はアラフォーなので⑥の生地感は1枚で着用する自信はないですけど…
2.スタイリングの脇役として使用する
- ①スーピマコットンクルーネックT(半袖)
- ②エアリズムコットンクルーネックT(半袖)
この2枚はインナーとしてはめちゃくちゃ優秀だと思います。他のブランドのパックTと比較しても、価格・クオリティで上回っていると言っていいのではないでしょうか。
他のブランドで1枚1,000円を切るパックTもありますが、期間限定価格なら790円で購入できますし。
3.どちらでも使用可能
- ③クルーネックT(半袖)(UNIQLO U)
生地感、シルエット、耐久性等どれをとっても万能なのがこのアイテムでしょう。
ただし、裏を返すと主役にするにはシルエットにトレンド性が足りない、インナーで脇役にするには厚すぎる(暑すぎる)という方もいらっしゃるかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はできるだけ数字を用いて客観的に見てみようと思いましたが、ところどころバイアスがかかっているかもしれませんので、優しい気持ちで読んでいただけると幸いです。
とはいえ、個人的な好みに基づく結論を一言だけ言わせていただきますと…
③の生地感、ネックで⑤を作ってくれ!!!
どれも買いやすい価格なので気になったアイテムがありましたら試してみてください。
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